登記簿謄本とは、正式には「登記事項証明書」と呼ばれるもので、不動産の物理的状況や権利関係を証明する公的な書類です。
登記簿謄本は、最寄りの法務局(窓口または郵送)やインターネットで取得できます。この記事では、登記簿謄本の取得方法について解説します。
※本記事は、公開時点での法令等に基づいて作成されております。最新情報については、専門家にご相談いただくか、ご自身でご確認ください。
法務局の窓口で取得
お住まいの近くの法務局に行けば、直接請求して取得できます。
- 必要なもの:不動産の所在地や地番のメモ
- 手数料:1通あたり600円(2025年5月時点)
- その場で発行してもらえます
法務局に行けるなら、この方法が最も手っ取り早く、確実です。
オンラインで取得(登記情報提供サービス)
インターネットを通じて、登記情報を閲覧できます(PDF形式)。
- サイト:登記情報提供サービス
- 利用には利用者登録が必要(個人登録の場合は登録料300円)
- 取得できるのは「登記記録の写し(証明書ではない)」ですが、内容の確認には十分使えます
- 手数料:1通あたり331円(2025年5月時点)
私たち司法書士が仕事で主に使うのはこちらです。事前に登録しておけばすぐに取得できます。
登記情報提供サービスの利用時間は、次のとおりです。
平日 午前8:30から23:00まで
土日祝日 8:30から18:00まで(12月29 日から1 月3 日までの年末年始を除く。)
【地図及び図面情報については、平日の午前8 時30 分から午後9 時まで】
参考:メンテナンス情報|登記情報提供サービス
登記・供託オンライン申請システム(登記ねっと)
法務省が運営する「登記・供託オンライン申請システム」では、正式な登記事項証明書の郵送請求が可能です。
- サイト:登記ねっと
- 利用には申請者情報登録が必要
- 請求後、数日で自宅に郵送されます
登記・供託オンライン申請システムの利用時間は、次のとおりです。
月曜日から金曜日まで(国民の祝日・休日、12月29日から1月3日までの年末年始を除く。)
8:30~21:00(メンテナンス等による停止あり)
参考:利用時間・運転状況|登記ねっと
まとめ
登記事項証明書(登記情報)の取得方法についてみてきました。
正式な証明書が必要な場合は、窓口または登記ねっとで申請します。
内容の確認だけなら、登記情報提供サービスが便利で安価ですが、有料の利用者登録が必要です。
なお、いずれの方法による場合でも、不動産の所有者や相続人など請求者の資格には一切関係なく、どなたでも取得することができます。
この記事が参考になれば幸いです。
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